洞爺湖 輪島塗



「世界の輪島塗」乾杯 北海道洞爺湖サミット夕食会 「漆はジャパン」発信

 輪島塗の盃(さかずき)による乾杯が、七日開幕した北海道洞爺湖サミットの歓迎夕食会の始まりを告げた。福田康夫首相をはじめ、米国のブッシュ大統領、フランスのサルコジ大統領ら各国首脳が笑顔で朱塗りの盃を手に会議の成功を誓った。地元輪島の関係者は「漆器=ジャパン」を世界に発信するとともに、能登半島地震からの復興を内外にアピールする機会として期待を込めた。

 「職人の魂のこもった盃がサミット初日を飾ったことは、制作にかかわった一人として誇り。漆の素晴らしさを理解してもらえたと思う」

 プレスセンターが置かれるリゾート施設で七日までの三日間、各国メディアに盃の複製品をPRした輪島漆器商工業協同組合の岡垣昌典理事長は相好を崩し、海外販路拡大へ手応えを感じた様子だった。海外メディアの関心も高く、ロシアのテレビ局は岡垣理事長にインタビューし、欧米の報道機関、通信社の取材も相次いだ。

 輪島塗は塗り直して長く使うことができることから、石川県と輪島市、県選出国会議員が「環境問題が主要議題の一つとなる洞爺湖サミットの理念と合致する」として政府に採用を働き掛けた。同協同組合が特別に制作し盃の内側底には福田首相なら「YF」と、使用者のイニシャルが蒔絵(まきえ)で描かれている。

 夕食会の席上、福田首相は「これは輪島塗です。真ん中に皆さまのイニシャルが描いてあります」と紹介し、各国首脳夫妻は興味深げに見入った。

 輪島漆器蒔絵業組合の村木廣幸組合長は「乾杯が各国首脳の心をつなぎ、サミットがスムーズに進んでほしい」と声を弾ませた。

 輪島市内の仮設住宅でも入居者の明るい話題となり、四十四世帯(一日現在)が暮らす山岸町の仮設住宅の藤本幸雄区長は「復興を世界に発信できたと思う。大勢の観光客が輪島を訪れ、活性化につながってほしい」と話した。東京出張中の梶文秋市長は「復興アピールだけでなく、輪島塗の世界無形文化遺産登録運動の追い風となる」と期待を寄せた。
-----------------------------------(北国新聞7月8日)-----------------------
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posted by 輪島 幸一 | Comment(0) | 輪島塗 サミット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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